無料でWebページを公開する方法・GitHub Pages入門

🧪「Web遊び」シリーズ 第1回
タグ(#Web遊び)で、これからサンプルコードなどを紹介していく予定です

目次
  1. ホームページを公開するおすすめの方法
  2. まずは「GitHub」にアカウントを作ろう!
  3. 自分のページを入れる「箱」を作ろう(リポジトリって何?)
  4. HTMLファイルをアップしてみよう!
  5. 「公開」しよう!
  6. ページを直したいときは?(編集のやり方と注意点)
  7. いらなくなったファイルやリポジトリはどうすればいいの?
  8. 次にできること

ホームページを公開するおすすめの方法

学校でHTMLを習ったり、趣味でコードを書いたりしても、それが自分のパソコンの中だけで完結してしまうのは、ちょっともったいない

無料で、カンタンにWebページを公開できる方法を紹介します
それがGitHub Pagesというサービスです

📄 自分で作ったHTMLファイルをインターネットで公開できる
🌐 URL(アドレス)を持てるから、友達に見せられる
💰 完全に無料で使える(広告なし!)
🧪 JavaScriptを使ったちょっとしたプログラムも動かせる

パソコンとインターネットがあればOK!
特別なソフトをインストールしなくても、ブラウザだけで公開でます

まずは「GitHub」にアカウントを作ろう!

Webページを公開するには、Webページのファイルを置いておく場所(サーバー)が必要です
GitHubは、「ファイルを保存できる場所」を無料で提供してくれます

GitHubは、世界中のプログラマーが自分のコードを共有したり、チームで開発したりするために使われているサービスで英語だし複雑そうですが、難しいことをしなくても大丈夫😊
今回はそのGitHubを、Webページのファイルを置ける無料の棚(サーバー)として使います

たとえば:
あなたの作ったindex.htmlというファイルを、GitHubにアップロード
GitHubの機能の1つ「GitHub Pages」をつかう
すると、世界中どこからでも見られるURLがもらえる!

まずはそのGitHubに無料アカウントを作るところから始めます
メールアドレスが1つあればすぐに作れます

1まずは、次のリンクをクリックしてGitHubにアクセスします
👉 https://github.com

2トップページが開いたら、右上の「Sign up」ボタンをクリック

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: github-account-creation-form-600x353.png
  • Email
    メールアドレスを入力、GmailなどでもOK
    確認メールが届くので注意!
  • Password
    15文字以上、または英小文字+数字+8文字以上
  • Username
    GitHubのURLにも使われます
    変更できないので慎重に!
    英数字とハイフンのみです
  • Your Country/Region
    特に理由がなければそのままでOK
  • Email preferences
    チェックを入れるとお知らせメールが届きますが、不要なら空欄でOKです
  1. 入力が終わったら右下の「Create account」をクリック
  2. 登録したメールアドレスに確認コードが届きます
  3. GitHubの画面が自動で「コード入力画面」に切り替わるので、メールに届いた確認コードを入力しましょう

🎉 これでGitHubのアカウント作成は完了!
確認コードを入力し終えると、自動的にGitHubにログイン(=サインイン)された状態になります
もし自動でサインインされなかった場合は、トップページ(https://github.com/)にアクセスして、
右上の 「Sign in」ボタンからメールアドレスとパスワードを入力してログインしてみましょう!

GitHubにサインインするとこんな画面になります!
Home🏠で「ダッシュボード」と呼ばれる画面、左側がこれから作成するリポジトリの一覧になります
左の緑のボタン「Create repository」をクリックして、公開用のホームページを入れる箱(リポジトリ)を作ります

ダッシュボード

無料の棚(サーバー)に、これから箱(リポジトリ)を並べるイメージです

自分のページを入れる「箱」を作ろう(リポジトリって何?)

GitHubでは、「リポジトリ(repository)」という場所に、作ったWebページのファイル(HTMLや画像など)を入れて管理します

🧃 リポジトリは「作品を入れるためのフォルダ」のようなもの
1つの作品(Webページ)ごとに1つのリポジトリを作るイメージです

GitHub Pagesでは、Webページの公開方法が2種類あります
これは「どんな名前のリポジトリを作るか」で決まります

ユーザーページ
「ユーザー名.github.io」という名前にすると、そのままWebページとして公開できます
たとえばユーザー名がabcなら、リポジトリ名は「abc.github.io」にする
公開されるURLも → https://abc.github.io/ のようにそのまま

これは自分のトップページやまとめサイトとして使うのにピッタリです

プロジェクトページ(作品ページを増やしたいとき)
普通のリポジトリ名(例:my-button や hello-site など)で作る
公開URLは → https://ユーザー名.github.io/リポジトリ名/

これはたくさんのページを個別に公開したい人向けです。
例えば「作品集」や「小さな実験ページ」など、1つずつ分けて作れます

  • はじめてGitHub Pagesを使う
    ユーザーページから始めてみよう
  • いろんなページを増やしていきたい
    ✅ プロジェクトページをどんどん作ろう!
  • まとめページやリンク集を作りたい
    ✅ ユーザーページは「ポータルサイト(入り口となるWebサイト)」にしよう!

1 ダッシュボードの左の緑のボタン「Create repository」をクリックします

  • リポジトリ名を上の「どんな名前のリポジトリを作るか」を参考に入力
    今回はユーザー名.github.io(ユーザーページ)にしました
  • Public / Private (公開か非公開か)
    Public(公開)」を選びます
    *無料プランのユーザーが GitHub Pagesでページを公開するには、リポジトリが「Public(公開)」である必要があります
  • Add a README file
    チェックを入れておくと、最初に空っぽじゃない状態でスタートできます
    README(リードミー)ファイルは、「この作品の説明メモ」のようなも

2 右下の「Create repository(リポジトリを作成)」をクリック!

リポジトリができました〜😊
これが「リポジトリのトップページ」です

リポジトリのトップページ
  • README.md:このリポジトリの「説明メモ」です
    チェックをつけると自動で作成されます
  • 「+」ボタンから「ファイルをアップロード」したり、「新しいファイルを作る」ことができます
  • main:メインの作業場所、公開もこの「main」ブランチの内容が使われます

READMEを作っていない場合など、まだファイルが1つもないリポジトリの初期画面です

⚠️ ファイルが1つもないと、このような画面になります
creating a new file(新しいファイルを作る)」または
uploading an existing file(ファイルをアップロードする)」から
index.htmlを作って始めましょう!

HTMLファイルをアップしてみよう!

今作った「リポジトリ」は、Webページを入れる「箱(フォルダ)」みたいなもの
この中に、Webページの中身となるHTMLファイル(例:index.html)を入れていくと、インターネットで見られるページになります!

1 ファイルを準備しよう
まず、自分のパソコンでindex.htmlという名前のHTMLファイルを作る

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
  <head>
    <meta charset="UTF-8" />
    <title>はじめてのページ</title>
  </head>
  <body>
    <h1>こんにちは!</h1>
    <p>これは GitHub Pages で公開したページです。</p>
  </body>
</html>

HTMLファイルってどうやって作るの❓
Visual Studio Code(VS Code)などの「エディタ(テキストを書くアプリ)」がパソコンに入ってない人は、以下を参考にしてね!

🔸Windowsの場合
「メモ帳(Notepad)」でもOK!
ただし、保存するときに「拡張子」を .html にするのを忘れないでね
例:index.htmlとして保存(index.html.txtにならないよう注意)

🔸Macの場合
「テキストエディット」を使うときは
「フォーマット」メニュー → 「標準テキストにする」を選ぶのがポイント!
保存するときに「.html」をつけよう!

📌 補足:GitHub上で直接ファイルを作り、編集できます
エディタがなかったり、HTMLファイルの作り方がまだよくわからない人は、GitHubの画面から直接「新しいファイル」を作ってもOKです🙆‍♀️
👉 編集方法の詳しい説明は、後ほどのセクションで紹介します!
コードをコピペするなら、きっとこの方法の方が便利です

2 アップロードしよう!
GitHubのリポジトリ画面で、
「+」ボタン⇨「Upload files」をクリック
*または「uploading an existing file」をクリック
作成したindex.html ファイルをドラッグ&ドロップまたは選択
Commit changes」をクリック

「公開」しよう!

GitHubの機能「GitHub Pages」を使って、アップしたHTMLファイルを実際にWebサイトとして見られるようにします

  • リポジトリのトップページを開いて
  • 右上のタブにある「Settings」をクリックします
  • 左側のメニューの中から「Pages」をクリック
  • 「Deploy from a branch(ブランチから公開)」というところで、
     - 「main」ブランチ
     - 「/(root)」フォルダ
     を選びます
  • 「Save(保存)」ボタンをクリック!
  • 公開できたか確認
    数秒〜数分後に再読み込み(ブラウザの🔄マークか、F5キーをクリック)すると、同じ画面の少し上にある「Your site is live at: ~」のところに、あなたのサイトのURLが表示されます
    「Visit site」をクリックしてみよう!

ページを直したいときは?(編集のやり方と注意点)

GitHubのページでファイルを編集するとき、ちょっと複雑に感じるかもしれません💦
GitHubの本来の目的は「変更の履歴を記録して、いつでも戻せるようにする」という「バージョン管理」の仕組みです

たとえば、こんなことができます:

  • 「ちょっと前の状態に戻したい!」
  • 「誰が何をいつ変えたのか見たい!」

こういった管理ができるように、GitHubではファイルを少し変えるだけでも「変更理由(Commit message)」を入力してから保存するようになっています
これはチーム開発やプログラミングを本格的にやる人向けの設計で、本格的にGitを使うようになったら、GitHub上で直接編集することはあまりしません

でも、今回は「Webページを公開する」という目的なので、
気にせずにGitHub上でファイルを作ったり編集したりしてOKです🙆‍♀️

新しいファイルを作るとき

  1. リポジトリのトップページにアクセス
    →リポジトリ名をクリックすればOK!
  2. トップページ右上の「+」 → 「Create new file」 をクリック
    *または「creating a new file」をクリック
  3. 上の入力欄にファイル名を入力(例:index.html)
  4. 下の大きな欄にファイルの中身(HTMLなどのコード)を入力し、右上の「Commit changes」をクリック
  5. ポプアップ画面で「Commit changes」ボタンを押せば、作成されます🙆‍♀️
ポプアップ画面
  • Commit message:どんな変更をしたかを簡単に書く
    自動で入力されている(例:「Update index.html」)のでそのままでも編集してもOK
  • Extended description:空欄でも大丈夫!必要なら詳しい説明を書いてもOK
  • ◉ そのまま「main branch」に保存!
    新しいブランチ(Create a new branch)は使わない❗️
    ブランチを使い分けるのは、チーム開発や実験用のときが多いですが、今は「main」だけ使えばOK!

⚠️ ファイル名の注意点
Webページの最初のファイルは index.htmlにするのが基本
拡張子(.html や .css)は忘れずに
スペースや全角文字は使わず、英数字+ハイフンやアンダースコアが無難(例:about-me.html)

既存のファイルを編集したいとき

  1. リポジトリのトップページにアクセス
    →リポジトリ名(例:korokoro777.github.io)をクリックすればOK!
  2. 編集したいファイル名(例:index.html)をクリック
    → リポジトリのトップページにある、ファイル一覧の「左端のファイル名」をクリック
  3. ファイルの中身が表示されたら、右上にある 「鉛筆マーク(Edit this file)」 をクリック
  4. 編集画面になるので、自由に内容を変更して、右上の「Commit changes」をクリック
  5. ポプアップ画面で「Commit changes」ボタンを押せば、保存されます🙆‍♀️

⚠️ 注意点:変更がすぐに表示されないことがあります!
ページを更新したのに、「なんだか反映されてないな…」と思ったら、ブラウザのキャッシュが原因かもしれません
*キャッシュとは、前に読み込んだページのデータをブラウザが一時的に保存しておくしくみで、せっかく直したのに古いCSSやJavaScriptが使われたままになることがあります

✅ そんなときは「Shift + 再読み込み」!
変更をすぐに反映させたいときは、以下のように「強制リロード」してみてください👇
▲Windows(Chromeなど): Ctrl + F5 または Shift + F5
▲Mac(Chromeなど): Command + Shift + R
▲Safari: Command + Option + R

✅ 裏ワザ:クエリ(?v=1)をつける方法も
CSSやJSの読み込みタグにこんな風に「バージョン番号」をつけておくと、変更したときにその番号を変えるだけで、キャッシュ(古いファイル)を避けて最新の内容を読み込むことができます
ファイル名はそのままで大丈夫です😊

<link rel="stylesheet" href="style.css?v=1">
<script src="index.js?v=1"></script>

いらなくなったファイルやリポジトリはどうすればいいの?

ファイルを削除する方法

  1. リポジトリのトップページを開く
  2. 削除したいファイル名(例:index.html)をクリック
  3. ファイルの中身が表示されたら、右上3点ドットのアイコンをクリックして「Delete file」をクリック
  4. 右上の「Commit changes」をクリック
  5. ポプアップ画面で「Commit changes」ボタンを押せば、削除されます🙆‍♀️

リポジトリごと削除する方法

もし、「もうこのWebページはいらない!」「リポジトリをまるごと削除したい」という場合は、リポジトリごと削除することもできます

⚠️ 一度削除すると、復元できません(慎重に)
⚠️ リポジトリを削除すると、GitHub Pagesで公開していたWebページも見られなくなります

  • リポジトリのトップページで、上のタブから「Settings」をクリック
  • 一番下までスクロールしていくと、「Danger Zone」という赤いエリアがあります
  • 「Delete this repository」をクリック
  • 確認画面が出たら、リポジトリ名を入力して「I understand the consequences, delete this repository」をクリック

次にできること

🌟デザインを変える
HTMLだけじゃなく、CSSを使うと、文字の色やサイズ、背景などが自由に変えられる

🌟画像を表示
.jpgや.pngの画像ファイルをリポジトリにアップして、ページに表示

🌟複数のページを作ってリンク
about.html や contact.html を作って、トップページからリンクすることで「サイトっぽく」なる

🌟リポジトリごとに別のページ(プロジェクトページ)を作る

🌟JavaScriptで動きをつける
ボタンを押したら表示が変わる、簡単なゲームを作る、などもできる