タイムライン要点
- ~23–21 ka:White Sands足跡(最古級の直接証拠)
- ~16–15 ka:北太平洋沿岸の回廊が季節的に通行可能化(地域差)
- ~13.8–12.6 ka 以降:内陸の無氷回廊が生物学的に開通(動植物の再定着後、人の移動が持続可能に)
ルートの整理
沿岸ルート(ケルプ・ハイウェイ仮説)
海藻帯・河口が連なる北太平洋沿岸を、舟や筏・徒歩の複合で南下。退氷で沿岸が開くにつれ遺跡は海面下へ沈んだ可能性が高く、直接証拠は限られるが、生態・地形・年代整合で有力。
無氷回廊(内陸)
ロッキー東麓の氷床間回廊。氷は退いたが、動植物の定着と資源網の回復が遅れ、人の継続移動に必要な生態条件が整うのは後期。
内容の確度(A / B / C)
※このサイトでは、資料の信頼度(A / B / C)を簡単なラベルで示します。
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- A 公的・一次級で直接確認(一次が複数一致でもA)
- B 複数一次情報からの強い推定(反論や未確定部分あり)
- C 仮説寄り(一次が乏しい/矛盾/作業仮説段階)
- A:White Sands足跡の年代(~23–21 ka)の再確認
- A:無氷回廊の生物学的開通は後期(~13.8–12.6 ka以降)
- B:初期南下の主ルートが沿岸であった可能性(総合的推定)
- B:「ベーリング停滞→北系/南系分岐」の時間幅(推定幅あり)
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