はじめに
「コンピュータの仕組みを勉強していると、レジスタ、キャッシュ、メモリ……と、似たような言葉がいっぱい出てきて混乱しませんか?」
実はこれ、「CPUとの距離」と「容量」が違うだけなんです。 今回は、IT用語を一切使わずに、誰でもイメージできる「料理」に例えて、その正体をスッキリ整理してみます。
CPUと記憶装置の関係は「料理」と同じ!
コンピュータが処理を行う中心(CPU)を「一流シェフ」だと考えてみてください。
| レジスタ | シェフの手元 | 今まさに使っている包丁やフライパン。最速で動かせる。 |
| キャッシュ | 調理台・まな板 | すぐ使う野菜を置いておく場所。冷蔵庫(メモリ)より近い。 |
| メインメモリ | キッチンの冷蔵庫 | 今日使う材料がすべて入っている場所。少し手を伸ばす必要がある。 |
| ストレージ | 近所のスーパー | あらゆる材料があるが、買いに行く(読み込む)のに時間がかかる。 |
ここがポイント! シェフ(CPU)がいかに超人的なスピードで料理できても、材料をいちいち「スーパー(ストレージ)」まで買いに行っていたら、料理は完成しませんよね。だから「冷蔵庫(メモリ)」や「まな板(キャッシュ)」が必要なんです。

なぜ1つにまとめないの?(トレードオフの話)
「全部レジスタ(シェフの手元)にすれば最強じゃないの?」と思うかもしれません。 しかし、そこには「速度」と「お財布(コスト)」の厳しい現実があります。
- レジスタ(超速・超高価): 1GB作るのに数億円かかるようなイメージです。
- メモリ(普通・手頃): 数千円で数GB買えますが、レジスタより圧倒的に遅いです。
PCは、「爆速だけど少ししか置けない場所」と「少し遅いけどたっぷり置ける場所」を組み合わせることで、コスパ良く動いているんです。これを「記憶階層」と呼びます。
3D制作の目線で考える「メモリ」の重要性
React Three FiberのアプリやBlenderでの作業でも、この仕組みが関わっています。
- Blenderでレンダリングが止まる: 「冷蔵庫(メモリ)」に入りきらないほど巨大なテクスチャを扱おうとして、外の「スーパー(ストレージ)」まで材料を取りに行っている状態(=スワップ)かもしれません。
- Webアプリで動画がカクつく: 「まな板(キャッシュ)」にデータを上手く載せられず、シェフ(CPU)が材料待ちで手持ち無沙汰になっている状態です。
まとめ
- レジスタ: CPUの直感。超速いけど容量はごくわずか。
- キャッシュ: CPUのすぐそばにあるクッション役。
- メモリ: 作業用の広場。ここが広いと複数の作業が快適になる。
- ストレージ: データの保管庫。
仕組みがわかると、「なぜメモリを増設するとPCが速くなるのか?」が、「冷蔵庫を大きくしてスーパーに行く回数を減らしたからだ!」と直感的に理解できますね。
