日本海縁の黒曜石ルート(北方)— 白滝→宗谷海峡→礼文

ー 縄文のはじまり(G4)|黒曜石ネットワークの萌芽(白滝→宗谷海峡→礼文) ー

終末氷期〜完新世初頭(約1.6万〜0.9万年前)、白滝黒曜石源(北海道・遠軽)の石材が、宗谷海峡をはさんだ島嶼ノードを経由して礼文島(受容拠点・概略)に搬入されたと解釈できる。根拠は黒曜石の原産地同定(XRFなど)と遺跡の層位・年代で、具体的な航走の細部は未確定だが、沿岸航走+島ノードのモデルが最も整合する。

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レイヤーは03/04/05です

初期表示レイヤー:01, 03, 04, 05, 10 / 版:v202501004

何が分かる?(証拠と範囲)

  • 原産地同定:礼文島の出土黒曜石の一部が白滝起源と判定される(元素パターンの照合)。
  • 年代感:証拠の集中はおおむね終末氷期〜完新世初頭。地点差・層差はある。

なぜこのルート?(地形と安全性)

日本海北部は海進の前夜に内湾・海峡が連続し、視界や補給点を確保しやすい。宗谷海峡を挟む島々は節点(ノード)として機能し、分節移動(短い跳躍)での搬入に向く。

事例の骨子

  • 起点:白滝黒曜石源(北海道・遠軽)— 奥白滝1など工房痕跡が近接。
  • 受容:礼文島(受容拠点・概略)— 原産地同定で白滝との結びつきが示される。

確度 A/B/C

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  • A 公的・一次級で直接確認(一次が複数一致でもA)
  • B 複数一次情報からの強い推定(反論や未確定部分あり)
  • C 仮説寄り(一次が乏しい/矛盾/作業仮説段階)
  • A:白滝↔礼文の原産地対応(分析一次データ)。
  • B:沿岸航走+島ノードという移動モデル(地形条件・複数研究の整合)。
  • C:航走の季節・往復の頻度や交換様式は仮説段階。