朝鮮半島の中心で、歴史の「統合」を体感する
忠州(チュンジュ)は、韓国のほぼ中央に位置し、古来より「ここを制する者が半島を制する」と言われた戦略的要衝です。忠州がなぜこれほど奪い合われたのか、その答えの一つが「鉄」です。古くから良質な鉄の産地であり、三国時代の武器はここから生まれていました。
南漢江の豊かな水運と良質な鉄が、高句麗・新羅・百済の三国の争いを加速させました。
ドラマの舞台となった「激動の300年」を整理した解説記事を公開中です。
忠州へのアクセス
ソウル(東ソウル総合ターミナル)から: 高速バスで約1時間40分。
ソウル駅から: KTX(KTX-イウム)で約1時間10分。
※慶州や釜山と比べるとコンパクトな街ですが、各スポットが点在しているため、現地ではタクシーやレンタカーの利用が効率的です。
【高句麗の魂】中原高句麗碑
韓国(朝鮮半島南部)で唯一現存する高句麗時代の石碑。
『広開土大王』『太王四神記』のその先。広開土大王が広げた領土を、息子・長寿王がガッチリ固めて「ここまで俺たちの領土!」と刻んだリアルな境界線です。
テジョヨンが取り戻そうとした「かつての栄光」の最南端がここにあります。
【悲劇と文化】弾琴台(タングムデ)
断崖絶壁に重なる「二つの鎮魂歌」
- 古代(6世紀):『花郎(ファラン)』 ➡ 滅びゆく伽耶の楽聖・于勒(ウルク)が、新羅の王の前でカヤグム(琴)を弾いたと伝えられています。、文化として生き残ろうとした「静かな戦い」。
- 朝鮮時代(16世紀):『懲毖録(ジンビロク)』 ➡ 文禄・慶長の役で、申砬(シン・リプ)将軍が小西行長軍を前に「背水の陣」を敷いて散った「激しい戦い」。
【統一新羅の象徴】中央塔(チュンアンタプ)
正式名称は「忠州塔坪里七層石塔」。「新羅がマウントを取った記念碑!」
時代劇リンク: 『大王の夢』『善徳女王』で描かれた三国統一の「その後」の姿。
新羅が百済も高句麗も飲み込んだ後、「ここが統一された国のど真ん中だ!」と宣言して建てた、いわば「勝利のフラグ」です。
【時代の変わり目】弥勒里寺址
新羅の最後の王子(麻衣太子)が、高麗に降伏した後、北へ去る途中にこの地に留まり、石仏を建てたという悲しい伝説があります。新羅の終焉と高麗の始まりという「時代の変わり目」を象徴する場所です。
まさにドラマ『太祖王建』のクライマックス。一つの巨大なシステム(新羅)が終了し、新しいOS(高麗)へと切り替わる瞬間の切なさと希望が同居する、パワフルな「歴史のノード(結節点)」です。
「今回ご紹介した聖地をGoogleマイマップにまとめました。忠州の街歩きにぜひ役立ててください!」
