鉄器が広まり水田が各地に増えると、生産力が上がり、集落に大きさや役割の差が生まれました。これに伴い、首長の住まい(権威の場)や祭祀の場が周囲と分かれて見えるようになります。いっぽう港では、鉄⇄塩・玉(ガラス・石)・食料といった等価交換が動き、関門〜瀬戸内〜難波を結ぶ内海回廊が日常の航路として定着しました。こうした変化を遺構・遺物・地理(地形と航路)を突き合わせて読み解き、なぜこの時期に「クニの萌芽」が可視化するのかを確かめます。
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個別ノート
渡海の“窓”はどこ?(対馬・壱岐の現実) 弥生 西海道
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
日本海ルートの“受け口”は?(若狭・能登ほか) 弥生 北陸道
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
鉄はどこから来てどう使われた?(受容と再加工) 弥生 日本横断
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
水田はどう広がり何を変えた?(灌漑の小景観) 弥生 日本横断
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
環濠集落は後期にどう変わった?(計画空間”へ) 弥生 日本横断
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
内海“回廊”の節点はどこ?(関門〜瀬戸内〜難波) 弥生 山陽道
鉄と水田の拡大、クニの萌芽
港では何が交換された?(鉄・塩・玉の“セット”) 弥生 日本横断
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
「漢委奴国王」金印は何を示す? 弥生 東アジア
【特集】鉄と水田の拡大、クニの萌芽
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同時代の有名なできごと(世界の流れ)
参考資料
- 講演要旨『塩の道』—弥生期の土器製塩が“瀬戸内発”で拡がる整理。港セット(塩)の背景に最適。
- 「水田土壌」URBAN KUBOTA No.13—弥生の水田立地・灌漑の必然(小流域→扇状地縁→低地)を簡潔に総説。
- 特別展パンフ『弥生時代の環濠集落—午王山遺跡を掘る』—環濠・区画・広場の“見取り図”に使える展示小冊子。
- 『九州地方の古地理に関する調査』(国土地理院時報)—九州の水田跡・環濠・古地形の背景資料。
- 『北陸地方の古地理に関する調査』—日本海側の地形・沿岸性と交流の示唆(受け口議論の補助)。
- 「弥生集落史の地平 その2」—弥生集落の類型(極大型〜極小型)整理。後期の“計画空間”論の地ならしに。
- 香川県埋文センター情報誌 No.64—弥生の鍛冶(ふいご・炉)図解。受容と再加工の“絵的”補強に便利。
