日本と世界の出来事を対比
🕓 更新日:2025年5月16日
個人的な備忘録として、学びながら書いているブログです。
書き足し、修正、アップデートを重ねています。
時代区分
世界史で汎用的に使われる「大まかな時代区分」
地域によって時期は異なるし、必ず時代区分があったわけでもない
*青銅器・鉄器の到来は、メソポタミアと日本列島では千年以上違う
旧石器時代(約300万年前 ~ 約12000年前) | 打製石器・狩猟採集 *アフリカでは300万年前、列島では3.8万年前から痕跡 |
中石器時代(約12000年前 ~ 約10000年前) | 細石器・狩猟+漁労 *ヨーロッパ中心概念 |
新石器時代(約10000年前~ 約5000年前) | 磨製石器・農耕牧畜・定住 |
古代 ▲銅器(紀元前5000年頃 ~ 紀元前3300頃) ▲青銅器(紀元前3000年頃 ~ 紀元前1200年頃) ▲鉄器(紀元前1200年頃 ~紀元前500頃) | ▲銅器 → 中東・地中海では銅単独期がある ▲青銅器(都市国家・文字誕生) →メソポタミアの楔形文字 →エジプト象形文字 ▲鉄器(製鉄・大帝国 ) →ヒッタイト〜アッシリア〜ペルシア →中国は殷末~秦 |
古代終期(476年) 古代→中世へ | 476年(西ローマ帝国崩壊)が教科書的 *東ローマや中国では別の画期 東方では唐成立(618年)頃まで古代的要素が残る |
中世(500年頃 ~ 1500年頃) | 封建制度、イスラム、モンゴル帝国の頃 |
近世(1500年頃 ~ 1800年頃) | ルネサンス、大航海時代、絶対王政の頃 |
近代 (1800年頃 ~ 1945年頃) | 産業革命、世界大戦、帝国主義の頃 *フランス革命(1789年)が政治的画期 |
現代(1945年頃 ~ 現在) | 冷戦、情報化、グローバル化の頃 |
時代が変わるポイント
技術・生産の転換 石器 → 金属 → 工場 → コンピュータ ▲ 打製石器 → 磨製石器 → 青銅器・鉄器(金属で武器や道具ができる) ▲ 手仕事中心 → 工場・機械・電気(産業革命) ▲ 紙・テレビ → パソコン・スマホ(情報革命) |
世界のつながりの広がり(ネットワークの進化) 海陸交易 → 大航海 → 植民地 → ネット ▲ 交易ルートの広がり(地中海 → インド洋 → 大西洋 → 全世界) ▲ 植民地や帝国の誕生(支配する/されるが地球規模に) ▲ グローバル経済とSNS(スマホ1台で海外と即時にやり取り) |
支配のしくみの変化 王 → 封建 → 国家 → グローバル協調 ▲都市国家(独立した小規模国家) ▲帝国(一人または一族が広大な領域・多様な民族を支配) ▲封建社会 (中央は弱く、土地を分け与えた貴族・武士が支配) ▲中央集権国家 (権力が中央に集中) →絶対王政(西欧型)、律令国家(東アジア型)など ▲国民国家 (国民の意志が主権の根拠) ▲超国家ガバナンス (国境を越えた協力体制) |
先史時代と歴史時代
- 先史時代 → 文字がなく、考古学によって研究される時代
- 歴史時代 → 文字が使われ、文献が残る時代
- メソポタミア → 前3000年頃(楔形文字)
- 日本列島
- 1世紀初頭:『漢書地理志』にも倭人に関する記述がある
- 3世紀中頃:『魏志倭人伝』(邪馬台国の記録)以降と考えるのが一般的
- 5世紀後半~7世紀:自分達で書いた記録ということなら鉄剣銘・木簡の出土のころ
*古事記(712年)・日本書紀(720年)の編纂
日本の先史時代と歴史時代のイメージ

旧石器時代
旧石器時代(約300万年前~約1万年前) は、ホモ・サピエンスを含む複数のヒト属が、石器を使いながら狩猟採集生活をしていた時代!
🔥 約7万年前、ホモ・サピエンスはアフリカを出て世界へ広がり、各地で進化しながら生き抜いた!
日本列島にホモ・サピエンスが到達したのは約3.8~3.5万年前ごろ
日本 | 約3万年以上前の旧石器時代から磨製石器が使用されていたことが確認されている |
世界 | 打製石器を使い、移動しながら狩猟採集生活をする *磨製石器の使用は一般的に新石器時代(約1万年前から)から始まる *オーストラリアでは約2万年前に磨製石器が使用されていたことが確認されている |
縄文時代(約16000年前~約2500年前)
*日本の縄文時代は「新石器時代」に相当
世界が農耕や都市国家の発展を進める中、日本は狩猟採集を続けながら、独自の文化(縄文土器・定住生活)を発展させた!!
日本 | 定住化 + 狩猟採集を継続 ▲約16000年前 → 最古の縄文土器(世界最古級) ▲約3000年前 → 縄文晩期、北九州で水田稲作が始まる |
ヨーロッパ | ▲約2800年前~ → ギリシャ文明の黎明期(ポリス誕生・地中海へ拡大) → ギリシャ文字が誕生(フェニキア文字をもとに発展) |
オリエント | ▲約4000年前 → エジプト古王国(ピラミッド時代)が終わる ▲約3000年前 → 鉄器の軍事利用が進む(アッシリア帝国の拡大) ▲約2500年前 → バビロン捕囚 → ユダヤ教が確立 |
アジア | ▲約2800年前 → 周王朝の成立(封建制度の確立)【中国】 ▲約2500年前 → ブッダが仏教を開く(バラモン支配への反発)【インド】 |
弥生時代(紀元前10~紀元3世紀後半頃)
弥生時代の始まり(稲作導入)は地域差があり、最初の稲作が導入された北九州での開始時期(約3,000年前)を基準とするため、縄文晩期と一部重なっている
稲作・青銅器・鉄器が伝来し、富の蓄積や権力の集中でクニ(小国家)が形成
各地で争いが激化し、3世紀には卑弥呼が登場し広域連合を統治
やがて前方後円墳が出現し、ヤマト王権が成立、古墳時代へ
日本 | 食糧生産が始まってから前方後円墳が出現するまでの時代 |
ヨーロッパ | ▲古代ギリシャの繁栄 ▲アレクサンドロス大王の東方遠征 ▲ローマの発展 ローマ王政 ローマ共和国 ポエニ戦争 ローマ帝国の成立 |
オリエント | ▲アッシリア帝国拡大と崩壊 ▲新バビロニア ▲アケメネス朝ペルシア ▲アレクサンドロス大王の東方遠征 ▲パルティアの台頭 ▲ササン朝ペルシャの成立 |
中国 | ▲周王朝の興亡 ▲春秋戦国時代 ▲秦の統一 ▲漢王朝の興隆(前漢→新→後漢) ▲三国時代(魏・蜀・呉) |
朝鮮半島 | 弥生時代の後期(3世紀後半)は 高句麗・百済・新羅の三国時代への移行期 |
古墳時代(250年頃~650年頃)
日本 | ヤマト王権 前方後円墳の造営 豪族の勢力拡大 渡来人の影響(漢字・仏教・須恵器など) |
ヨーロッパ | ローマ帝国の衰退(西ローマ滅亡:476年) ゲルマン民族の大移動(4世紀~6世紀) フランク王国の台頭(5世紀末~) |
オリエント | ササン朝ペルシャ(224年~651年) 東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の成立(395年) イスラム教の誕生(7世紀) |
アジア | 中国 ▲魏晋南北朝(220年~589年) ▲隋が統一(581年〜 618年) ▲唐(618年〜907年)の成立 朝鮮半島 ▲ 三国時代(高句麗・百済・新羅) 仏教の広まり |