ブロックテーマの最大の魅力は、PHPなどのプログラミングコードを書かなくても、サイトエディターの操作だけでサイト全体のデザインを自由自在に変えられること。
この自由なカスタマイズを思い通りに楽しむためには、一つだけ知っておくべき「地図」があります。
それが、WordPressがどのデザインを表示するかを決めるテンプレートの仕組みです。
*この記事では、2022年に公開した情報を最新版にアップデートています。
👇 サイトエディターの基本操作はチェック済みですか?
【ブロックテーマ入門②】サイトエディターの歩き方
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テンプレート階層:WordPressが「どのテンプレートを使うか」決めるルール
「テンプレート階層」という言葉を聞くと難しそうですが、WordPressがページを表示する時に、「どのデザイン(テンプレート)を適用するか?」を順番に探していく「優先順位」のことです。
例えるなら、WordPressは「その場に一番ふさわしい服」を探すクローゼットのようなものです。
- 第1候補(専用の服): 「このページ専用の特別なデザインはあるかな?」(例:
front-page.html) - 第2候補(普段着): 「専用のがなければ、この種類(投稿や固定ページ)共通の服はあるかな?」(例:
single.htmlやpage.html) - 最後の手段(万能な服): 「何も見つからない!仕方ない、全部に使える index.html を着せよう!」
個別ページ(投稿・固定ページ)の「優先順位」
ブログ記事(投稿)や固定ページを表示する時も、WordPressは「専用のデザインはあるかな?」と探しに行きます。
- single-slug.html
(特定の記事専用) - single.html
(投稿全般の共通デザイン)
- page-slug.html
(特定のページ専用) - page.html
(固定ページ全般の共通デザイン)
専用の服(singleやpage)が見つからない時、WordPressはこの「共通の服」を着せようとします。
「投稿も固定ページも、中身のデザインは全く同じでいいよ!」という時に使います。これ1つ作っておけば、single.html も page.html も作らなくて済む、便利なまとめ役です。
WordPressにおける「最後の砦」。個別記事だろうが、一覧ページだろうが、他に何もなければ全部ここが表示されます。「最低限これだけは置いておけ」という憲法のような存在です。
⚠️ 「index.html」の罠
一番下にある index.html は、いわば「最後の砦」。
ここを編集すると、専用のテンプレートがないページすべてに影響が出ます。
「特定のページデザインだけを変えたい」時は、indexではなく、専用のテンプレート(singleやpageなど)を作ったり編集したりするのが、安全なカスタマイズのコツです。
一覧(アーカイブ)ページの「優先順位」
WordPressは、URL(住所)を見て、クローゼットの中から「その場に一番ふさわしい服」を探します。
見つからなければ、少しずつ「普通の服」へと妥協していきます。
カテゴリーページの例:URLが /category/history/ のとき
「歴史(history)」というスラッグがついたカテゴリーだけに適用されます。一番自由が効きます。
カテゴリーID「5」だけに適用。スラッグを後で変えてもデザインが崩れないのがメリットです。
「歴史」も「日記」も、すべてのカテゴリーで同じデザインを使いたい時はこれを作ります。
カテゴリーだけでなく、タグ一覧や日付一覧など、すべての「一覧ページ」の予備です。
何も見つからなかった時に、WordPressが最後に泣きつくファイル。これだけは必ず必要です。
トップページの「設定」と「優先順位」
トップページを作ったのに、自分のサイトを開くとブログの記事一覧が出てくる……。
これ、テンプレートの問題ではなく、WordPressの「初期設定」が原因です。
WordPressはもともとブログ作成ツールとして誕生しました。
そのため、初期状態では「最新の投稿(記事一覧)」がトップページに表示されるようになっています。
企業サイトやポートフォリオのように、「決まったデザインのページ」をトップにしたい場合は、以下の手順で「看板の掛け替え」を行う必要があります。
- 準備: 「固定ページ」で、トップページ用(例:HOME)と、ブログ一覧用(例:BLOG)の2つのページを中身は空っぽでいいので作って公開しておきます。
- 設定の変更: 管理画面の「設定」 > 「表示設定」を開きます。
- 割り当て: 「ホームページの表示」を「固定ページ」にチェックを入れ、ホームページに「HOME」、投稿ページに「BLOG」を選択して保存します。

設定を変えると、WordPressが裏側で自動的に使うテンプレートを切り替えます。
新着記事が自動で並ぶ、ブログらしいトップページになります。
自分で作った特定のページを「サイトの顔」にする設定です。
【超重要】お皿と料理のルール
- 【テンプレート = お皿】
ページ全体の「枠組み」です。お皿のデザインを変えると、そのお皿を使っているすべての料理の見栄えが変わります。 - 【投稿コンテンツ = 料理】
記事のタイトルや本文など、そのページ独自の「料理」です。ステーキを焼いても、隣のテーブルのパスタ(中身)は変わりませんよね。
| 項目 | コンテンツ(料理) | テンプレート(お皿) |
|---|---|---|
| 編集する場所 | 固定(投稿) > 新規追加・編集 | 外観 > エディター > テンプレート |
| 変わる範囲 | そのページだけ | 同じテンプレートを使う全ページ |
「投稿コンテンツ」ブロック
この「投稿コンテンツ」ブロックこそが、書いた内容(コンテンツ)を表示させるための専用窓口です。テンプレートからこのブロックを消してしまうと、いくらコンテンツを書いても、画面に表示されなくなります。
💡 個別ページには「投稿コンテンツ」ブロック
個別ページのテンプレートを作ったら、必ずこのブロックを配置してください。
このブロックが、あなたが記事編集画面で書いた「本文」を映し出す唯一の窓になります。これがないと、どれだけ文章を書いてもサイト上には何も表示されません。
「クエリループ」ブロック
💡 一覧ページには「クエリループ」ブロック
カテゴリーやアーカイブのテンプレートには、必ずこのブロックを配置してください。
このブロックが、条件に合う記事を自動で集めてきて「一覧リスト」を作る魔法の箱になります。これがないと、どれだけ記事を書いても一覧ページには何も表示されません。
👇クエリーループブロックについては、こちらも参考にしてください。
WordPressクエリーループ攻略|UIの変化に惑わされない「考え方」の基本
目次 「2つの役割」を切り分ける クエリー(注文) 投稿テンプレート(盛り付け) 「お任せ」か「こだわり」か こだわりモード(継承オフ / カスタム)の設定 クエリーループの中身 「最新記事の一覧をサイドバーに出したい」 […]
実践:カスタムテンプレートを作ってみよう
「このページだけはサイドバーを消して、スッキリ見せたい」
「LP(ランディングページ)風の特別なデザインにしたい」
……そんな時に役立つのがカスタムテンプレートです。
既存のテンプレート(pageやsingle)をいじるのと違って、新しく「型紙」を作るので、他のページを壊す心配がなく、安心して実験できるのが良いところですね!
ステップ1:新しいテンプレートを追加する
まずは、サイトエディター(外観 > エディター > テンプレート)を開き、画面右上にある「+(新規追加)」ボタンをクリックしましょう。
- 一番下の「カスタムテンプレート」を選択します。
- 管理しやすい名前を付けます(例:「サイドバーなし」や「LP用」など)。
ステップ2:レイアウトを組み立てる(要注意ポイント!)
真っ白な画面、または既存のデザインが表示されますが、投稿コンテンツブロックを忘れてはいけません。
真っ白な画面からテンプレートを組み立てる時は、「外枠」→「中身」→「飾り」の順番で進めるのが迷わないコツです。
まずはサイト全体で使い回す「共通の部品」を置きます。一から作る必要はありません。
そのページのメインとなる「本文」を表示するための専用ブロックを中央に配置します。
魅力的なバナーなど、プロが作った「型紙(パターン)」を呼び出して、パズルのように組み合わせることができます。
※左上の「+」ボタン > パターンタブ から好きなデザインを選ぶだけ!
| 使う道具 | 役割(たとえ) |
|---|---|
| テンプレートパーツ | 家全体の「外壁」や「屋根」 |
| 必須ブロック | 中の景色を映す「大きな窓」 |
| パターン | 部屋を彩る「家具」や「インテリア」 |
ステップ3:ページに「型紙」を割り当てる
テンプレートを保存しただけでは、まだページに反映されません。最後に、表示したい「固定ページ」側で設定を行います。
- 固定ページ > 固定ページ一覧 から、デザインを変えたいページを開きます。
- 右側の設定サイドバーにある「テンプレート」の項目をクリックします。
- 先ほど作った「カスタムテンプレートの名前」を選択して、ページを更新(保存)します。
🎉 これで、そのページだけが特別なデザインに変わります!
一度「型紙(テンプレート)」を作ってしまえば、同じデザインを使いたい他のページにも使い回せるので、サイト運営がグッと楽になります。
2026年現在のサイトエディターでは
サイトエディターの「テンプレート」一覧画面で、どんな役割のテンプレートなのかを、日本語で表示されるようになりました。
