安土桃山時代|信長の変革と秀吉の統一

狭義:1573–1603年(室町幕府滅亡〜徳川将軍宣下)
広義:1573–1600年(室町幕府滅亡〜関ヶ原)/ 最広:1573–1615年(大坂の陣まで)

30秒要点

  • 時期:1568/1573〜1600/1603年(信長入京/室町幕府滅亡関ヶ原江戸幕府成立)。以後は江戸時代へ。
  • 政治:織田信長が中央再編(楽市・楽座・関所撤廃・延暦寺焼討・長篠の戦い)。豊臣秀吉太閤検地刀狩令身分統制令で統一体制を整備。
  • 外交・対外:南蛮貿易の展開、キリスト教伝来の拡大と抑制バテレン追放令)。文禄・慶長の役(朝鮮出兵)。
  • 社会・経済:城下町の形成、楽市で流通活性/石高制確立で年貢体系が統一。
  • 文化:桃山文化(豪壮華麗):城郭建築(安土・大坂・伏見)、障壁画(狩野派)、茶の湯(千利休)、南蛮文化の流入。

ミニ年表(ざっくり)

1568織田信長入京。(1573:将軍義昭追放=室町幕府終焉)
1571延暦寺焼討。1575:長篠の戦い(鉄砲の大量運用)。
1582本能寺の変→秀吉台頭(山崎の戦い)。
1583大坂城築城、1584:小牧・長久手。
1587九州平定・バテレン追放令。
1588刀狩令・海賊停止令、1589〜太閤検地進行(石高制の確立)。
1590小田原征伐(天下統一完成)・家康の関東移封。
1592–93文禄の役、1597–98:慶長の役(朝鮮出兵)。
1598秀吉死去。
16001600:関ヶ原の戦い、1603:徳川家康が征夷大将軍(江戸幕府成立)。

安土桃山時代を俯瞰

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応仁の乱で揺れた都に、織田信長が入る。座の特権や関所を改める楽市・楽座で市場を動かし、比叡山の軍事的勢力を排し、 長篠の戦いでは鉄砲を組織的に用いて武田の騎馬軍を破った。本能寺の変で信長が倒れると、豊臣秀吉が政権を継ぎ、 大坂城を拠点に諸大名を服させる。

秀吉は太閤検地で土地と収穫を測り石高制を整え、刀狩令身分統制令で農民と武士の区分を強めた。 南蛮貿易で新しい文物が流れ込む一方、宣教師の活動にはバテレン追放令で歯止めをかけた。 やがて朝鮮への出兵(文禄・慶長の役)が始まるが、秀吉の死で中断する。権力は再び揺れ、関ヶ原を経て 時代は江戸へと引き継がれていく。

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