TEDで見た、ケリー・マクゴニガルから学ぶストレスと友達になる方法に衝撃をうけました。
健康心理学者である、ケリー・マクゴニガルが、2013年のTEDの講演にて、「ストレスと友達になる方法」について語っています。「ストレスと友達になる方法」は、たったの数か月で100万PVを達成し、現在では1,200万PV越えの、世界的に評価されている動画です。
今回は、ケリー・マクゴニガルから学ぶストレスと友達になる方法についてご紹介します!
ケリー・マクゴニガルは今までは『ストレスは人を病気にする』と説いていました
しかし調査の結果から『ストレスが身体に悪いと思い込みをしている人』の死亡率だけが高くなっていることが分かったそうです
ケリー・マクゴニガルとは?
ケリー・マクゴニガルは「サイエンス・ヘルプ」で知られているスタンフォード大学の健康心理学者です。
日本で70万部以上のベストセラーになった「スタンフォードの自分を変える教室」の著者でもあります。
神経科学や心理学、医学の最新技術をもとに、個人の幸福や成功、健康、人間関係の改善に役立つ実践的な講義を提供しています。
また、ケリー・マクゴニガルは自分の中にある葛藤を乗り越えることで目標を達成することに関する研究を行っています。
これらの研究からスタンフォード大学で最も優秀な教職員に贈られる「ウォルター・J・ゴアズ賞」を受賞されました。
フォーブス誌の「人びとを最もインスパイアする女性20人」にも選ばれています。
そして、2013年にTEDにて、ケリー・マクゴニガルは「ストレスと友達になる方法」について講演されました。
ストレスと友達になる方法とは?
実は、ケリー・マクゴニガルは今まで「ストレスは人を病気にする」と説いていました。
ストレスを受けることで心血管疾患から風邪まであらゆる病気のリスクが高くなると伝えられてきましたが、ある調査がきっかけでストレスに対する見方が変わったと話されています。
ストレスに対する見方が変わったきっかけになった調査とは、アメリカの成人3万人にたいして8年間行われたストレスについてのアンケートです。
アンケートでは「この1年間にどのくらいストレスがありましたか?」「ストレスは健康に悪いと思いますか?」との質問をしました。
また、公的な死亡記録ではどなたがなくなったのかも確認されています。
これらのアンケートの結果では、前年にストレスを多く感じた人は死亡リスク43%高くなりました。
衝撃・・・・・
死亡リスクが高くなった人は、ストレスが健康に悪いと思っていた人です
ストレスを強く感じたが、ストレスが害になると思わない人の死亡率は上がりませんでした。
それだけでなく、ストレスを害と思わない人の死亡率は、ストレスが比較的少ないと感じた人よりも死亡リスクが低いとの結果が出ています。
アメリカでは18万2千人がストレスではなく、ストレスが身体に悪いという思い込みから、死亡率が年間2万人以上と高くなっていることが分かりました。
このアンケートが正しければ、アメリカの死因原因の15位に該当することになり、HIVや皮膚がん、殺人よりも死亡率が高ということになります。
ストレスに対する考え方を変えることで、ストレスの健康への影響を良い方向に変えることができます
ハーバード大学での社会的ストレステストの内容と結果。
ハーバード大学では社会的ストレステストが行われました。
社会的ストレステストでは、審査員を前に自分の弱点について5分間即興スピーチを行うように指示します。
プレッシャーがかかるように顔にカメラを向け、まぶしい照明をあてて被験者に対してストレス反応は有益だと考えるように教える実験が行われました。
この実験が行われると、心拍や呼吸が速くなって相当ストレスを感じることになります。
ストレス反応では心拍数が増加して血管が収縮することで、心血管疾患の原因となります。
しかし、社会的ストレステストを受ける前に被験者にストレスは有益だと伝えると、不安やパニックに陥らずに自信を持つようになりました。
それに加えて血管は弛緩したまま、心血管系は好ましい状態のままになっています。
ストレスとどう付き合うが重要だとわかります
ストレスは人を社交的にするという科学的根拠
ストレスは人を社交的にするということが分かっています。
オキシトシンは脳の社会的本能を調整する役割があるホルモンで、人との結びつきを強くするよう促すホルモンであり、オキシトシンはストレスホルモンでもあります。
ストレスを感じることで脳下垂体からオキシトシンが放出されます。
オキシトシンは脳だけでなく身体にも大きな役割を与えており、ストレスから心血管系を守る働きをしています。
ストレスがかかったときに血管を弛緩した状態に保ちますが、オキシトシンの受容体は心臓にあるため、ストレスによる損傷を心臓が癒せるように、心細胞の再生を助けています。
人との接触を求める時にオキシトシンが分泌され、ストレスから早く立ち直れるようになります。
また、他の実験では1年間に人を助けることに時間を割いていた人は、ストレスによる死亡の増加が全く見られませんでした。
ほぉ〜このことから人を助けることが回復力をもたらしていることが分かります。
まとめ
ストレスを避けるのではなく、自分の人生に必要なものを求めること、そして自分はストレスに上手く対処できると信じることが大切です。
ストレスはいけないと思われがちですが、ストレスに対する考え方を変えるだけで死亡率が低くなります。
ストレスを感じると体はオキシトシンを放出し、人との結びつきを強くするよう促すオキシトシンの効果で、ストレスは人を社交的にします。
単純なわたしはこの動画を見てからは、『ストレス解消しなくては! ストレス発散しよう!』と思いません
信じるものは救われます😅