大阪の地下鉄とバスが1日乗り放題になる「1日乗車券」は、駅の券売機で買える紙のきっぷのほかに、スマホのアプリでも買えます。
アプリなら、前の日に家で買っておけて、当日は券売機に並ばずにそのまま改札へ。この記事では、アプリ「e METRO」での買い方と使い方を、画面つきで説明します。
「アプリの切符ってなんだか難しそう…」と感じるかもしれませんが、仕組みはとてもシンプルです。スマホが「券売機とお財布」を兼ねてくれる、それだけです。
まず結論:こんな人は1日乗車券がお得
ひと目でわかる早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | Osaka Metro・大阪シティバス 1日乗車券(デジタル券) |
| 料金(大人) | 平日 820円/土日祝 620円 |
| 料金(小児) | 310円(毎日同じ) |
| 乗れるもの | 地下鉄全線(夢洲駅をのぞく)+大阪シティバス(一部路線をのぞく) |
| 買える場所 | e METROアプリ(スルッとQRttoのサイトでも可) |
| 使える日 | 買った日から30日以内の好きな1日 |
| おまけ | 観光施設20か所以上で割引あり |
こんな人に向いています
- 地下鉄とバスを1日に4〜5回以上乗る予定がある
- 博物館や大阪城など、割引のある施設に行く
- 券売機に並ぶのがめんどう
- 地下鉄だけでなくバスも使いたい
逆に、「梅田と難波を1往復するだけ」なら、ふつうに乗ったほうが安くすみます。
スマートアクセスパスとの違い
ちなみに、大阪市内を1日乗り放題でめぐるきっぷは、大きく2つあります。下の質問で、あなたに合うほうを選んでください。
| こんな人は… | おすすめ |
|---|---|
| バスにも乗りたい | 1日乗車券 |
| 子どもといっしょに使う | 1日乗車券 |
| 博物館・大阪城などで割引を使いたい | 1日乗車券 |
| JR環状線の駅(大阪城公園・京橋・鶴橋など)に最短ルートで行きたい | スマートアクセスパス |
| USJ・夢洲に行く | スマートアクセスパス |
JRの駅やUSJ・夢洲に行く人は、スマートアクセスパスもあります。
スマートアクセスパス(大人1,000円・子ども用なし)は、e METROではなく「KANSAI MaaS」というアプリ・サイトで買うきっぷです。バスには乗れないので注意してください。
e METROってなに?(スマホが「切符入れ」になるアプリ)
e METRO(イーメトロ)は、大阪メトロが出している公式アプリです。
イメージとしては、こんな感じです。
| むかしの切符 | e METROの切符 |
|---|---|
| 駅の券売機で買う | アプリの中で買う |
| お財布に入れておく | アプリの「MYチケ」に入る |
| 改札に通す | 改札にQRコードをかざす |
つまり、「券売機」と「お財布」がスマホの中に引っ越してきただけなんです。
この仕組みさえわかっていれば、アプリの画面が少し変わっても「売り場はどこかな」「切符入れはどこかな」と探せば迷いません。
使えるスマホ
- iPhone:iOS 16以降
- Android:Android 9以降
何回乗ったら元が取れる?
大阪の地下鉄・バスの運賃(大人)
| 乗りもの | 運賃 |
|---|---|
| 地下鉄 1区(3kmまで) | 190円 |
| 地下鉄 2区(3〜7km) | 240円 |
| 大阪シティバス | 210円(どこまで乗っても同じ) |
平日(820円)で元が取れる目安
| 乗り方の例 | 合計 | 判定 |
|---|---|---|
| 地下鉄1区 × 4回 | 760円 | △ 少しだけ損 |
| 地下鉄1区 × 5回 | 950円 | ◎ お得 |
| 地下鉄2区 × 2回 + バス × 2回 | 900円 | ◎ お得 |
| 地下鉄2区 × 3回 + 施設割引 | 720円+割引分 | ○ 割引しだいでお得 |
💡 ざっくり「4回乗って、あと1回」でお得と覚えておくとかんたんです。
さらに、施設の割引を使えば、そのぶんも「得した金額」に足せます。
土日祝(620円)ならもっとかんたん
💡 地下鉄1区を4回乗れば、もう元が取れます。
買う前に知っておきたい注意点
① 平日用と土日祝用は「べつの切符」
平日に土日祝用は使えませんし、その逆もダメです。行く日の曜日で選ぶのがポイントです。
② 乗れない路線がある
| 乗れない | 理由 |
|---|---|
| 夢洲駅 | 1日乗車券の対象外 |
| 阪急・北急・近鉄など | 大阪メトロ以外の会社の電車 |
| オンデマンドバス | 対象外 |
| 一部のバス(IKEA鶴浜行きなど) | 対象外 |
地下鉄から他社線に乗り入れる電車に乗ったまま、区間の外まで行った場合は、降りる駅で差額を精算します。
③ 使い始めたら「そのスマホ専用」
一度使い始めると、ほかのスマホに移すことはできません。機種変更の予定がある人は、タイミングに気をつけてください。
④ 充電切れ=切符をなくしたのと同じ
スマホの電池が切れたり、電波が悪くて画面が出なかったりすると、その切符は使えません。そのあいだに払った運賃は返ってきません。
⑤ 使う前なら払い戻しできる
「行けなくなった」ときは、まだ使っていなくて期限内なら、買ったアプリから払い戻しができます。手数料はかかりません。
買い方(会員登録→購入)
全体の流れ
アプリを入れる → 会員登録 → チケットを買う → MYチケに入る
準備するもの
- スマホ(e METROアプリを入れる)
- メールアドレス(会員登録の認証に使う)
- SMSが届く電話番号(こちらも認証に使う)
- クレジットカード(支払いはカードのみ)
登録には少し手間がかかるので、使う日の前日までに済ませておくのがおすすめです。
※ちなみに、紙のきっぷ(エンジョイエコカード)なら券売機で現金でも買えます
ステップ1:アプリを入れる
App Store(iPhone)か Google Play(Android)で「e METRO」と検索して、インストールします。
ステップ2:会員登録をする
切符を買うには、e METROの会員登録が必要です。
- メールアドレスを入力して、届いたメールで認証する
- 電話番号を入力して、SMSで届いた番号で認証する
メールと電話、2回の認証があるので、ちょっと時間がかかります。
初めて買うときは、ここでクレジットカードを登録します。
ステップ3:チケットを買う
アプリの「チケット購入」画面を開き、「鉄道」のタブ(または「路線バス」のタブ)から、1日乗車券を選びます。
- 平日に使うなら「平日用」
- 土日祝に使うなら「土日祝日用」
ステップ4:MYチケに入ったか確認
買った切符は「MYチケ」に入ります。ここが「切符入れ」です。
使い方(改札とバス)
当日いちばん最初にすること
MYチケから切符を選んで、「チケットを使う」を押します。使い始めた日だけ有効なので、使う日の前に押さないように気をつけてください。
💡 この切符は朝3時〜翌朝2時59分が「1日」です。当日の朝3時を過ぎてから押してください。
地下鉄の乗り方
- MYチケで切符を開く
- QRコードを表示する
- 改札機のQRコード読み取り機にかざす
出るときも同じように、QRコードをかざします。
QRコードはどこにかざすの?
初めてだと「ICOCAのところ?」「クレジットカードのところ?」と迷いますよね。実は、どちらでもなく、QRコード専用の読み取り機があります。
| 改札機の読み取り部 | 使うもの |
|---|---|
| ICカードのところ | ICOCA・PiTaPa・モバイルICOCAなど |
| タッチ決済の専用リーダー | クレジットカードのタッチ決済 |
| ICカードのところの手前 | QRコード(デジタル乗車券) |
QRコードの読み取り機は、上を向いた小さな窓のような形で、ICカードの読み取り部の手前についています。少し低めの位置にあるので、スマホの画面を下に向けてかざすイメージです。
大阪メトロは全駅にQR対応の改札機があります。QRマークのついた改札機を選んで通ってくださいね。
💡 QRコードは60秒で切りかわる
スマホに出るQRコードは、コピー防止のために60秒ごとに新しくなります。
- 改札のすぐ手前で表示するのがコツ
- 時間切れで消えても、再表示すればOKなのであわてなくて大丈夫
混んでいる駅では、改札の列に並んでから表示すると、ちょうどいいタイミングになります。
おまけ:顔認証で「かざさずに」通れる改札も
大阪メトロには顔認証改札もあります。e METROでデジタル乗車券を買って、アプリで顔を登録しておくと、スマホを出さずに歩いて通れる仕組みです。
バスの乗り方
2026年1月から、バスの乗り方がかんたんになりました。
- 後ろのドアから乗る
- 降りる前に、アプリでチケットのQRコードを表示しておく
- 前のドアで降りるとき、運賃箱の近くにある読み取り機にQRコードをかざす
地下鉄は「改札機にかざす」、バスは「読み取り機にかざす」。どちらもスマホをかざすだけでOKです。
※以前は「車内のQRコードを自分で読み取って、画面を運転手さんに見せる」方式でした。ネットの古い記事ではこの説明が残っていることがあるので注意してくださいね。
施設で割引を受けるとき
施設の受付で、使用中の切符のQRコード画面を見せます。まだ使い始めていない切符や、もう終わった切符では割引されません。
割引が使える施設の一例
| 施設 | 割引の内容(大人) | 最寄り |
|---|---|---|
| 大阪歴史博物館 | 常設展 600円 → 540円 | 谷町四丁目駅 |
| 大阪城天守閣 | 1,200円 → 1,080円 | 谷町四丁目駅・森ノ宮駅など |
| 梅田スカイビル 空中庭園展望台 | 10%割引 | 梅田駅 |
| 大阪市立科学館 | 展示場 400円 → 320円 | 肥後橋駅 |
| 天満天神繁昌亭 | 昼席の当日券が前売り料金に | 南森町駅 |
| 総本山四天王寺 | 中心伽藍 500円 → 400円 | 四天王寺前夕陽ケ丘駅 |
| ハルカス300(展望台) | 当日料金から10%割引 | 天王寺駅 |
ほかにも、大阪市内の20か所以上で割引があります。全部の施設はこちらで確認できます。
👉 1日乗車券の提示割引施設一覧(Osaka Metro公式)
💡 行く前に休館日をチェック:割引があっても、休みの日には使えません。
e METROアプリでできること(1日乗車券以外)
せっかくアプリを入れたので、ほかの便利な機能も知っておくと得します。
- 乗換検索:地下鉄だけでなく、バスやシェアサイクルも組み合わせてルートを出してくれます。バスの路線を知らなくても調べられるのが便利です。
- バスの接近情報:乗りたいバスが今どこを走っているかわかります。
- オンデマンドバス:予約して乗る乗合バス。決まったルートがなく、エリア内の「ちょい移動」に便利です。
- シェアサイクル:アプリから自転車を予約できます。
- Osaka Point:アプリ内のアンケートに答えるとポイントがもらえることも。提携店などで1ポイント=1円として使えます。
1日乗車券だけで回れるか、乗換検索でチェックできます。
移動手段を「地下鉄・バスだけ」にしぼって検索してみてください。
※JRや私鉄もからめた遠出の検索は、Googleマップなどのほうが得意です。
まとめ
- 大阪メトロの1日乗車券は、e METROアプリで買える
- 平日820円・土日祝620円で、地下鉄もバスも乗り放題
- 4〜5回乗ればお得、施設割引も使える
- 使い始めたらそのスマホ専用、充電切れに注意
- 前日までに買っておくと当日がラク
「アプリの切符」は、仕組みがわかってしまえば紙の切符よりずっとかんたんです。大阪をたっぷり歩きまわる日のおともに、ぜひ使ってみてください。
※料金や対象施設は2026年10月時点の情報です。最新の内容はOsaka Metro公式サイトでご確認ください。
