WordPressで書いた記事を、誰にも見せずに自分だけで読む。
そんな使い方があります。「非公開」という機能です。下書きのことではありません。きちんと公開ボタンを押すけれど、ログインしている自分にしか見えない記事のことです。
私はこれを、博物館へ行く日の「持ち歩きノート」に使っています。実際にやってみたら想像以上に便利だったので、使い方をまとめます。
下書きと非公開は、別のもの
まず、ここが分かりにくいところです。並べます。
| 状態 | 誰が見られるか | 一覧に出るか | URL |
|---|---|---|---|
| 下書き | 自分(管理画面の中だけ) | 出ない | まだ無い |
| 非公開 | ログイン中の自分だけ | 出ない | ある |
| パスワード保護 | パスワードを知っている人 | 出る(要パスワード) | ある |
| 公開 | 全員 | 出る | ある |
決定的な違いは、URLがあるかどうかです。
下書きは、管理画面にログインして編集画面を開かないと読めません。スマホで管理画面を開いて、記事一覧から探して、編集画面を開く。外出先でこれをやるのは、正直しんどいです。
非公開なら、普通の記事と同じURLで読めます。ブックマークもできる。ログインさえしていれば、タップ一発で開きます。
そして他人がそのURLを開いても、「見つかりませんでした」と表示されるだけです。
設定の手順
拍子抜けするほど簡単です。
- 記事を普通に書く
- 右側の設定パネルで「公開状態」を探す(初期状態は「公開」)
- クリックして「非公開」を選ぶ
- 確認が出るので、OK
以上です。タイトルの横に「非公開:」と付けば成功です。
あとから公開に切り替えることもできます。 同じ場所で「公開」に戻すだけ。ここが後半の話につながります。
注意点
非公開にすると、その時点でURLが有効になります。予約投稿はできません(日時指定は公開記事の機能です)。
私の使い方:博物館の下調べノート
9月に東京国立博物館へ丸一日行く予定があります。広いので、行き当たりばったりだと確実に迷います。
そこで、下調べを非公開記事にまとめました。中身はこんな感じです。
- 見たいものリスト(部屋ごとに、何を、なぜ見るのか)
- 写真を撮るものチェックリスト(ブログに使う分)
- 回る順番(疲れる順に組んである)
- 事前に調べた予備知識のメモ
これを当日、スマホで開きながら歩きます。
紙のメモやメモアプリと、何が違うのか
正直に言うと、メモアプリでもできます。それでも私がWordPressを選んだのは、次の理由からです。
書きなれた道具で書ける
毎日ブログを書いている画面です。見出しも表も引用も、いつもの手つきで作れます。慣れた道具は、それだけで速い。
そのまま記事の材料になる
これが最大の理由です。次で書きます。
いちばん便利なのは「あとで公開できる」こと
下調べのメモは、帰ってきたあとそのまま記事の下書きになります。
見たものの感想を足して、撮った写真を貼って、人に読んでもらう文章に直す。書き直したら、公開状態を「公開」に切り替える。新しく記事を作り直す必要がありません。
つまり非公開記事は、
メモ → 持ち歩きガイド → 記事の材料 → 公開記事
という4段階を、1つの記事のまま通過できます。コピペの移し替えが発生しないので、途中で内容が食い違うこともありません。
もちろん「これは公開しない」と決めたら、非公開のまま置いておけばいいだけです。誰にも迷惑をかけません。
他にもこんな使い道
やってみて、応用が効くと感じた使い方を挙げておきます。
旅行のしおり
行程、予約番号、地図のリンク、持ち物リスト。同行者と共有したいなら、非公開ではなくパスワード保護にしてパスワードを教えれば読んでもらえます。
自分用の手順書
「プラグインを更新する前にやること」「バックアップの取り方」など、たまにしかやらない作業の手順。次に迷ったとき、自分のサイト内で検索して開けます。
書きかけのネタ帳
思いついたネタを1記事にまとめておく。下書きだと一覧の中で埋もれますが、非公開なら固定の場所として使えます。
買い物の比較メモ
候補を表にして、価格や仕様を並べておく。店でスマホを見ながら比べられます。
過去記事の一時退避
公開をやめたいけれど消したくない記事を、非公開に切り替える。URLは残るので、あとで戻せます。削除と違って取り返しがつく、というのは大きな安心です。
使う前に知っておきたいこと
サイト内検索には出ません。 ログイン中の自分でも、サイトの検索フォームからは基本的に出てきません。管理画面から探してください。
当日ログインできるか、事前に試す。 これが一番大事です。外出先のスマホでログインし、実際にその非公開記事が開けるところまで確認しておいてください。当日に現地でパスワードを思い出せない、というのが一番もったいない失敗です。
通信環境。 建物によっては電波が届きません。心配なら、当日の朝に開いて表示させておく(バックグラウンドで残しておく)か、大事な部分だけスクリーンショットを撮っておくと安心です。
パスワード保護との使い分け。 自分だけなら非公開、誰かに見せるならパスワード保護。この2つを混同しないように。
まとめ
- 下書きは管理画面の中だけ、非公開はURLで読める。ここが決定的な違い
- 設定は、公開状態を「非公開」にするだけ
- 書きなれた道具で書けて、スマホで読めて、あとでそのまま公開記事にできる
- 旅のしおり、手順書、ネタ帳、記事の一時退避にも使える
- 外出先で使うなら、ログインできるか事前にテスト
WordPressは「人に読んでもらうための道具」ですが、自分のためだけに使ってもいいわけです。せっかく持っている道具なので、こういう使い方も試してみてください。
