ここまでのカスタマイズで、フォントを変えたり、囲みボックスを作ったり、少しずつ「自分の手で整える」感覚が育ってきたと思います。いよいよ最後は、その集大成。
「自分だけの機能」を、プラグインとして自作するお話です。「プラグインの自作なんて、プログラマーの世界でしょう?」——そう思いますよね。私もそう思っていました。でも、AIを相棒にすれば、PHPが1行も書けなくても、自分専用の道具が作れてしまうんです。今日は、その頼み方を中心にお話しします。
そもそもプラグインって?テーマと何がちがう?
まず、ここまで触ってきた「テーマ」と「プラグイン」の違いから。これが分かると、「なぜ自作するのか」がストンと腑に落ちます。
たとえるなら、こう。
- テーマ … サイトの「着替え」。見た目を決める服
- プラグイン … サイトの「持ち物」。機能を持たせる道具
ここが大事なポイント。服を着替えても、持ち物はなくなりませんよね。
つまり、機能をテーマの中に直接書き込んでしまうと、テーマを変えた(=着替えた)とたんに、その機能も消えてしまうんです。でも、機能を「プラグイン」という持ち物にしておけば、テーマをどう変えても、その道具はずっと手元に残ります。
じつは私自身、先日サイトのテーマをまるごと新しくしたのですが、大事な機能をプラグインに分けておいたおかげで、着替えても道具はそのままでした。この安心感は、一度味わうと手放せません。
作り方は、たった3ステップ
「作る」と言っても、身構えなくて大丈夫。流れは、驚くほどシンプルです。
- AIに相談する
「WordPressで、こういう機能がほしい」と伝えて、コードをもらう - ファイルにする
もらったコードをメモ帳に貼って、zip形式に圧縮する - WordPressに入れる
管理画面の「プラグイン → 新規追加 → アップロード」で入れて、「有効化」ボタンを押す
これだけ。コードの中身が分からなくても、まったく問題ありません。難しい部分は、ぜんぶAIが引き受けてくれます。
💡 ちょっとした裏ワザ
私はふだん、ClaudeというAIにお願いしているのですが——コードを頼むとき、「ダウンロードできる形(zipファイル)でください」と添えると、②の「メモ帳に貼って圧縮する」手間すらいりません。できあがったファイルを保存して、そのまま③でアップロードするだけ。ひと言添えるだけで、こんなに楽になるんです。
AIに頼むときの「コツ」
さて、ここがいちばんお伝えしたいところ。AIは魔法ではなく、相棒です。こちらの伝え方しだいで、返ってくるものが変わります。難しい専門用語はいりません。大事なのは、次の3つだけ。
- 「何がしたいか」を、具体的に伝える
いちばん大切なのはこれ。「いい感じにして」ではなく、「〇〇が××になるようにしたい」と、やりたいことをはっきり言葉にします。
たとえば私が後で紹介するリンクカードなら、こんなふうに。「記事にURLを貼るだけで、そのページのタイトルと画像を自動で読み込んで、カードのように表示したい」。これくらい具体的だと、AIも的確なものを返してくれます。 - 「完成形のイメージ」を添える
見た目や動きのイメージも伝えると、ぐっと精度が上がります。「角丸のカードで」「画像は左側に」——ふわっとした言葉でかまいません。あなたの頭の中にある完成形を、そのまま言葉にすればOKです。
さらに、「記事の中で使いたいので、ショートコードで呼び出せる形にしてください」と添えるのもおすすめ。そのまま記事に貼って使えるものが返ってきます(このショートコードについては、後で説明しますね)。 - うまくいかなければ、言い直せばいい
一発で完璧じゃなくても大丈夫。「思ったのと違った」「ここをこうしたい」と、会話を続けるように直してもらえばいいんです。この気軽なキャッチボールこそ、AIと作る醍醐味です。
結局のところ——大事なのは、コードを書く力ではなく、「何をしたいか」が自分で分かっていること。それさえあれば、AIが形にしてくれます。
自作のいちばんの良さ=あとから気軽に直せる
自作プラグインには、既製品にはない大きな魅力があります。それは、あとから自分の好きなように直せること。
世の中には便利な既製プラグインがたくさんありますが、多くは中身を自由にいじれません。「もう少しだけ色を変えたい」と思っても、手が出せなかったり、使わない機能がたくさん付いていて重かったり。
その点、自作なら全部が自分のもの。管理画面から、ちょこっと調整し放題です。
そして、これが自作の真骨頂なのですが——デザインだけを一括で変えられるんです。
たとえば、私が使っているリンクカード。今もデザインは「もう少しこうしたいな」と迷っているところがあるのですが、心配していません。なぜなら、プラグインの中のCSS(見た目の設定)を1か所直すだけで、過去に貼った全部のカードが、一斉に新しいデザインに変わるからです。
これは、ブロックを登録して使い回す「パターン」ではできない使い方です。パターンだと、貼った場所の数だけ手直しが必要になりますが、プラグインなら大元をひとつ直すだけ。「あとで気が変わっても、一発で直せる」——この身軽さが、自作プラグインの一番おいしいところです。
私が実際に作った道具:リンクカード
最後に、実例をひとつ。この記事でも何度か例に出した、私の自作プラグイン「リンクカード」のお話です。
これを作ったきっかけは、シンプルな面倒くささでした。記事の中で他のページを紹介するとき、タイトルを書いて、抜粋を書いて、画像を用意して……と、毎回手作業で作るのが、とにかく大変だったんです。
そこでAIに相談しました。「URLを指定するだけで、そのページのタイトルと画像を自動で読み込んで、カードのように表示する機能がほしい」と。すると、ちゃんと形になりました。今では、URLをひとつ指定するだけで、きれいなカードが出来上がります。あの手作業は、もう過去のものです。
💡 ちなみに、こうやって自作した機能を記事の中で呼び出すときに使うのが「ショートコード」です。[linkcard url=”…”] のように [ ] で囲まれた呪文のようなもので、これを本文に置いておくと、その場所に機能(ここではカード)が展開されます。
難しく考えず、「決まった呪文を置くと、道具が動く合図」くらいに思えば大丈夫。自作プラグインは、こうして呼び出せる形で作ってもらうと、記事の中でぐっと使いやすくなりますよ。
こんなふうに、「これ、面倒だな」と感じたことが、そのまま自作プラグインのタネになります。あなたの「面倒だな」も、きっとAIと一緒に、便利な道具に変えられます。
まとめ:あなただけの「道具箱」を育てていこう
お疲れさまでした。これで、カスタマイズ編は完結です。
- プラグイン = テーマを変えても消えない「持ち物」
- 作り方 = AIに相談 → ファイルにする → 有効化するだけ
- 頼むコツ = 「何がしたいか」を具体的に伝える
- 自作の良さ = あとから一括で、気軽に直せる
大事なのは、専門知識ではなく「こんなことができたらいいな」という気持ち。それさえあれば、AIという相棒が、あなただけの道具を形にしてくれます。あなただけの「道具箱」を、少しずつ育てていってください😊
